11月号 『今月はてんこ盛り!』

【今月はてんこ盛り!】

みなさんお元気ですか?
11月も終わりますね。
2020年も残すところあと一ヶ月。
今年はコロナに始まり、コロナで終わりそうですね。
誰も想像してなかったこの2020年。
最近はまた感染者数も増加し、不安な日々をお過ごしかと思います。
終わりの見えない戦いほど疲れることはありません。
それでもやまない雨はないと信じ、なんとか踏ん張りましょうね!

そんな11月。
去年の11月号を読み返しますと、我々ゴツプロ!民謡にどっぷり浸かり、ありがたいことにたくさんのステージで唄わせて頂きました。
毎回緊張のステージで、兎にも角にもただただ一生懸命に唄っておりました。
その舞台【狭間の轍】ですが、公演したのは今年はじめ。
なんだかとても遠く感じてしまいます。
それくらいに今年2020年はいろんな意味で特別な、これまでとはまるっきり違う一年だったと思います。

それでも今月11月は我々ゴツプロ!にとっても、ようやく色々な報告をみなさんにできました。
てんこ盛りの一ヶ月。

まずはなんといってもこれ!
11月7日、『52BUDDY!』開設。

ずっとやりたかったこと。
なかなかできなかったこと。
次へのワンステップ。
だいぶ前からこういう話は上がっていたんだけど、なかなか進まなかったこの企画。
ファンサイト?ファンクラブ?
どうも、こういうネーミングや意味合いがしっくりこなくて、出来上がったのがこの『52BUDDY!』
BUDDY!って辞書を見ると(仲間、親友、友達、相棒)みたいな意味。
まさにそんな意味(笑)
僕らがここまでこれたのも、これから先に進むのも応援してくださるみなさんあってできること。
これまでの応援に心より感謝して、さらにみなさんとこれからも感動や興奮を共有したく、ここに立ち上げました!
2020年コロナによって一変してしまった社会。
演劇界も然り。今までのように劇場を借りて公演打って!が当たり前でなくなってしまった。
無事に幕が開き、無事に幕を降ろす。これまで当たり前だと思って、やってきたことが、そうじゃなくなった今。
僕らにできることは?
そんなことを考えながら新たな道を模索した中で、今回このような企画を立ち上げました。
身近なコンテンツを発信し、気軽に日頃から楽しんでもらえるように、もっと僕らの素の部分を知ってもらうために。
そして、ゴツプロ!がさらに強く大きく前に進むために。

この『52BUDDY!』色々な特典をご用意しています。そしてこれからも進化していきます。
皆様にこれまでご愛顧頂きましたこの『月刊ゴツプロ!』も今月からは『52BUDDY!』で更新していきます。
どうぞこれからもご贔屓に、よろしくお願いいたします!

変わりゆく時代の中で、おっさんたちは今できる事以上のことに挑戦していきます。
まさにそれがゴツプロ!イズム。
今月はじまったメンバーそれぞれのコンテンツもまあ個性的でしたね。

これ、メンバーを知っている自分なんかが見るとほんと個性が出ていて面白いんです。
これからまだまだ面白くなると思います。
そして、どんどん普段はみれない顔が見えてくると思うのでご期待ください。
やるからにはハンパなし。これからもどんどんコンテンツを充実していきますので、みなさんお楽しみに!
俺も大いに語るよ(笑)

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泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

10月号 『笑顔と笑い声!』

【笑顔と笑い声!】

10月も終われば今年もあと二ヶ月。
早いですね。
コロナに泣かされた2020年もあと二ヶ月。
色々と思うことはありますね。

最近まで「暑いあつい!」と口にしていたのに急に朝晩は冷え込んできて、身体もなかなか慣れません。
皆さん風邪などひいてないですか?
コロナだけではなくお身体大事にしてくださいね。
そんな10月、例年だとゴツプロ!はチラシも公開になり、公演情報も解禁になったりで一気に動き出す時期なのですが、
来年は4月公演ですからいつもとは勝手が違う10月です。
それでも水面下では色んな動きがあります。
それぞれに過ごす10月。

今月は浜谷康幸出演舞台!劇団PU-PU-JUICE第28回公演『モデル、劇団始めました。』『オジさん、劇団始めました。』の二本立て!

ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました。
コロナ禍の中、劇場に足を運んで頂けることは何ものにも代え難い喜びです。
我々は少しでもお客様が安心してご観劇できる環境を整えることが本当に大事だとひしひしと感じおります。
そして願わくば、何も気にせず、怖がらず観劇できる日が来ることを心から願い。
今は、一歩一歩進むのみ。

そんな中、今月2週間半に渡り開催された、
明後日プロデュース【asatte FORCE】!
下北沢 本多劇場にてたくさんのコンテンツが日替わりで上演されました。
演劇にライブに、えほんのろうどくなどなど、様々なエンターテイメンの集い。
我らが山野海と津軽三味線 小山会三代目 小山豊氏で結成した『tagayas』も出演した企画にて、遂に『桃太郎』上演させてもらいました。

三月に泣く泣く延期した今作が明後日さんのお力をお借りして遂に実現です。

稽古場での様子は先月号でも少し書きましたが、まあ笑いが絶えない素敵な時間でして。
その中でも真剣に芝居と向き合う全員がいて、やっぱり芝居っていいなあって思う尊い時間でした。
今回の『桃太郎』は、一番の目的として子供たちに演劇に触れて欲しい、劇場を好きになってほしい!って想いから、
普段は見ることのできない未就学児も来場がOKとなり、暗転もなく、客席も暗くせず。
とにかく子供達に楽しんでもらう!をテーマに作っていったのですが、そこは山野海演出ですから、
ただ子供達だけが楽しめる作品ではなく、しっかり毒もあり、笑いあり、テーマありで、大人もちゃんと楽しめる作品に作り上げていきました。
『しっかりと毒!』これ結構肝で、決して子供達をナメないということ。
子供の感性だったり、感覚だったりをしっかりと尊重して、これくらいなものでいいだろ!なんて絶対に妥協せず、
しっかりと子供達も見た後に心に残り、子供達が物語の本質を考えて、わからないことをお父さんやお母さんに聞いて、
親子で話し考える!そんな作品を目指しました。

大人たちが必死に汗水垂らして作り上げた作品!それが、竹田新版『桃太郎』。

昔ながらのきびだんごの歌も一新。
小山会 三代目の小山豊氏により作曲され、そこに竹田新が歌詞を付けました。
みんなで踊れるように、歌にフリをつけて、客入れ時には子供達に覚えてもらおうとPVを流し…

衣装は、90年代『野猿』でも大活躍された、通称カンちゃんこと神波憲人さんにお願いしました。
そして、ご用意頂いた素敵な衣装の数々。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

役者は単純な生き物ですから、衣装一つでテンションがガラッと変わります(笑)

ここにブラボーカンパニーさんのお力もお借りして、もうテンションは上がりまくりです!
さらに、桃太郎一派と鬼一派の戦いのシーン。
こちらも実は拘っているのです。
アクションチーム『GOCOO』の田渕景也さんも筆頭に3名の方々に稽古場に来て頂きしっかり殺陣をつけてもらい、
みっちり1日かけてアクションだけの稽古をし、その後の稽古、本番前でも反復練習を何度も行いました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

この田渕さんは『狭間の轍』でもお世話になったのですが、海外でもご活躍されていてる日本ではトップクラスのアクション監督、スタントマンなんです。
そんな方に指導してもらうわけですから、僕らも本気中の本気。
おじさんたち老体に鞭を打って必死に食らいつきました。
若手が数名出ておりますが、殺陣を覚えるスピード、キレ、疲労度が完全に違っておりました(汗)
そしてこの着ぐるみが暑いのよ。一回アクションやると滝汗でしたよ。
こうして毎日毎日、短い稽古期間でしたが濃密な時間を過ごしました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そして迎えた本番!!
いざ…

素敵なセットに素敵な照明が入り。
最後のリハーサルも終えて…

コロナ対策も出来得る限り行い。
お客様をお迎えしました。

ゴツプロ!主宰 塚原大助に海さんもお出迎え。
大助がつけているフェースシールド。こちらも手作りしました。
子供たちに喜んでもらえるように、安全に楽しんでもらえるように…
桃太郎に変身できるフェースシールド。

子供達の声が聞こえてくるバックヤード。
子供達で溢れた客席。

児童劇などは当たり前の光景だと思いますが、下北沢 本多劇場ではなかなか見ることがない景色。
客席からなんとも言えないあたたかな雰囲気が溢れ。
いつもやっている芝居の開演前とは明らかに違う楽屋の雰囲気。

犬さんは袖で集中(笑)
そして始まった本番。
物語に彩りを加えて頂いたナレーションの小泉今日子さん!

パパさん、ママさん、実は小泉今日子さんを生で見れたことにも感動されておりました(笑)
流石の小泉さん!
オープニングで一気に空気を変える。
挨拶しただけで客席からは拍手。
このオープニングで一気に客席も和らぐのがわかります。
こうなったら役者も一気に心が柔らかくなります。

みんなが一生懸命見てくれて…
随所に響く子供達の笑い声。そして子供と一緒に笑う大人の笑い声。

そんな中、鬼が登場した時のどよめき。
子供達の素直な反応。
やってるこっちが嬉しくなるわ!!

今回、子供達が鬼を一緒に退治できるアイテムとして、ペットボトルに飴玉を入れて音がなる様にした通称「カラカラ」を配っていたんだけど、鬼が出てきた瞬間にみんなが一生懸命にそれを振っていて本当に可愛かった。
何にも説明してないのに、子供達が一生懸命に「カラカラ」を振っている姿は忘れられない。

汗だくで、一生懸命に、真摯に作ったものは子供、大人変わらず心に響く!
劇場が優しさに包まれておりました!

最後に忘れてはいけない、このお二人。

テーマソングから劇中の効果音を全て三味線で奏でてくれた、小山会の小山豊氏と小山清雄氏。
津軽三味線の音が『桃太郎』にマッチして、不安な気持ちから楽しい気持ちまで見事に表現してくれました!

僕らが想像していた劇場の雰囲気。
でもそれはやってみないとわからないから、もちろん不安もあったけど…
終わってみれば、予想を越えて最高の感動でした!

最後の歌では子供達も客席を離れ通路や階段に立って一緒に踊ってくれて…
こんな嬉しいことないよ。
歌のお兄さん、お姉さんの気持ちがちょっとだけわかったよ。
こりゃたまらんわ!!

佐藤正和氏が企画してなかったら…
明後日さんのサポートがなかったら…
劇団の垣根を越えて俳優陣が集ってくれなかったら…
この企画に賛同してくれる素敵なサポート陣がいなかったら…
コロナ禍の中ご来場くださるお客様がいなかったら…

本多劇場で子供達の笑顔と笑い声に包まれた最高の瞬間を味わうことはなかったかも知れない?!

こちらの配信動画は、
https://www.youtube.com/watch?v=4JkKCPSz6r0
からご覧になれますので、まだみてないよ!って方はぜひ。

そしてそして、朗報。
なんと来月11月にこちらの『桃太郎』が大阪での公演が決定しました!
後援会の皆様はじめ、たくさんの方々のお力添えを頂き、実現することとなりました。
しかも奇跡的に東京公演と丸っきり同じキャストです!
またあの感動が…

『桃太郎』大阪公演!
<公演日程>
2020年11月21日(土)13:00 / 16:00
※受付開始は1時間前、開場は30分前です。
上演時間 約60分

<会場>
近鉄アート館
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階

詳細はホームページのinfoからお願いします!
こちらのお芝居、もちろん大人の方だけでもご観劇できますし、楽しめる作品になっております。

大阪公演、ワクワクです。
関西の皆さん、劇場でお会いしましょう!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

9月号 『未来の演劇へ繋ぐ!』

【未来の演劇へ繋ぐ!】

9月も終わりますね。
早いですね。
9月が終われば今年も残すところあと3ヶ月。
去年の9月号を読み返していたら、ワタクシ故郷に帰省しておりました。
大好きな祭りを堪能して、自分のルーツを感じ、感慨深い思いにふけっていた秋でしたね。
今年は地元のお祭りも中止、いろんなイベントが中止になって寂しいものです。

それでも我々ゴツプロ!今月、来年2021年公演に向けスタートを切りました。
9月2日、ビジュアル撮影が無事に終わりました。

来年公演は4月から5月です。
ずっと1月に拘ってきましたが、来年は4月ですよ!
いろいろと動きのある中、まだ言えない事も多いのですが、いやー今回も最高のビジュアルが撮れました!

いつものようにプロデューサー、演出、デザイン、カメラマン、衣装、広報…綿密なる打ち合わせ!
そうして撮れた最高の写真たち。
早く見せたい。早く見て欲しい!
年内にはいろいろと発表できると思うので、皆様楽しみにお待ちください。

そして劇団員もいろいろと動き出し、やっと、やっと舞台公演も再開です。

浜谷康幸が出演した、東京マハロ第24回公演『○○ちゃんが好きなのよ』。
佐藤正和が出演した、ブラボーカンパニー第45回公演『天晴ロケット〜そして迷宮へ』。
そして私、泉知束が出演させて頂きました、グッドディスタンスー風吹く街の短篇集ー
東京マハロ『分際』。

こんなご時世にも関わらずたくさんの方にご来場頂きまして誠にありがとうございました。
また配信をご視聴頂きました皆様本当にありがとうございました。

なんか今までにない、いろんな感情が湧きましたね。
自分のことで言いますと、二週間の濃密な稽古をして、本番が二日間だけというタイトなスケジュール。
本多劇場にて、いろいろな企画が一日4本行われるイベントでお芝居させてもらったのですが、なんせ初めての体験ばかりでした。
まず、場当たり、ゲネプロ(本番と同じようにする最終稽古)が、本番の四日前。
僕らが公演した日はイベントの最終日とその前日だったため、イベント開始の前日に行いました。
しかも全部で2時間(汗)
普通の公演だと当然仕込みがあって、場当たりがあって諸々決め込んでいって、最終稽古があります。
本多劇場クラスだと通常は短くて二日間、セットを立て込む場合は三日間の場合もあります。
この時間の中で、劇場空間に馴染んでいくんです。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

稽古場はやはり劇場と同じ空間は作れないので、劇場行くと、最初は声のボリュームだったり、劇場の広さだったりに戸惑ったりします。
その誤差をこの時間で馴染ませていくのです。
それができない今回の公演。

さらには本番当日の劇場入りも本番1時間前という、なんとも痺れるスケジュール。
ほぼほぼ、ぶっつけ本番的な公演。
いやー、怖かった。これマジで怖かった。
こんな経験、できればもうしたくない(汗)
そして、今回のような企画じゃなかったらおそらくこんな経験することはなかったと思う。
貴重な体験でした。

でもやっぱり劇場はいいな。
お客様と一緒に作り上げるっていいな。
ピリピリする緊張感の中、板の上で生きる、この感じはなんとも言えません。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

防疫対策…もちろん稽古場から徹底し、劇場でも徹底し、お客様にもいろいろとお願いし、出来る限りの対策をしての公演。
少しでもお客様に安心してみてもらえるように、今は頑張るのみですね!

そして、間も無く10月3日は、下北沢『桃太郎』プロジェクトが開催されます。
明後日プロデュースさんが主催する【asatte FORCE】の一つのコンテンツとして、1日2ステージ上演させてもらいます。

下北沢【桃太郎】プロジェクトとは?
(3月29日に延期となった公演。)
演劇人が!いま子供たちに見せたい!「桃太郎!」
普段お芝居を観せる事の出来ない子供達にも楽しんでもらいたい!
そんな想いから、ゴツプロ!の佐藤正和が先頭指揮をとり、コロナウィルスの影響で劇場公演の中止や縮小が相次ぐ中、スケジュールが空いた本多劇場から、「子供たちに舞台の楽しさを伝えたい!」「演劇の世界を元気にしたい!」と立ち上がったプロジェクト。
普段の公演では観ることができない未就学児をはじめ、多くの子供たちに演劇人が全力で作り上げる「桃太郎」をお届けする企画。
昔話の「桃太郎」をゴツプロ!座付き作家の竹田新が書き下ろし。
音楽はこれまたゴツプロ!音楽部の津軽三味線小山流三代目・小山豊が担当。
これまでに見たことのない「桃太郎」を作りあげる。
という、企画です。

本来は3月29日に公演予定でした。
そこに向け、クラウドファンティングも行い、たくさんの皆様に応援して頂きました。
しかしながら、4月からの自粛要請を受け、泣く泣く延期したこの企画が、明後日さんのお力をお借りして、遂に実現します。

ゴツプロ!制作にて、ゴツプロ!佐藤正和、主宰の塚原大助がプロデュース。
ゴツプロ!から渡邊聡とワタクシ泉知束が出演。
演出は山野海が務めます。

また演劇界で大活躍する方々にご賛同頂き、劇団の垣根を超えて、一同に集結。
ナレーションは小泉今日子さん。
津軽三味線の生演奏に乗せてお送りする、大人が見ても子供が見ても楽しめる【桃太郎】。
なんとも贅沢な布陣になりました。

舞台道具だってみんなで手作り。
ダンボールでのセット作りを得意とするブラボーカンパニーさんご指導の元、セットも衣装も素敵です。

みんなでモノを作るって本当に楽しい。
稽古場はいつも笑い声。
笑うって素晴らしい!
そして、僕たちの心の中には常に子供達の笑い声が聞こえている。

ありがたいことに、本多劇場でも稽古させてもらいました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

個人的には二週間続けての本多劇場。これまたなんと贅沢なことだろうか。
感謝です。

我々ゴツプロ!が掲げる指針の一つ。
次に繋げる橋になる。
この企画はまさにそれです。
それができていることがなんとも嬉しくて、とてもとても有意義な時間。

子供達が見てくれて、笑ってくれて、お芝居を、劇場を好きになって欲しい。
子供達の心に「好き」が残ってくれたら、それは一つの橋だ。
コロナ禍でいろいろと変化し、もちろん大変だし、ネガティブになりがちだけど、少しでも明るい話題を提供したい!そして、僕たちはボジディブに生きたい!

この目標を掲げてなかったら…
賛同してくれる方々がいなかったら…
子供達の笑顔を必死に追い求めてなかったら…
ボジディブに立ち上がっていなかったら…

この素晴らしい【桃太郎】企画は成り立ってなかったかも知れない?!

10月3日、楽しみで仕方ない。
子供達…笑ってくれるかな?楽しんでくれるかな?

でもその前に、僕ら大人が楽しんでいるんだよ。

きっとこの日の劇場は幸せに溢れていると思う!
まだお席あります。
もちろん大人だけでの観劇も大歓迎です。
この空間を一緒に満たしませんか?

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

8月号 『台湾へ想いを馳せて!』

【台湾へ想いを馳せて!】

残暑お見舞い申し上げます!
いやー今年の夏も暑いですね。
天気予報を見ても全国真っ赤状態。
マスクを着けての外出は本当にしんどいですよね。
もう少し暑さも続きそうなので、みなさん熱中症などにはくれぐれもお気をつけください。

なんだか夏もいまいち満喫できない2020年。
それでも少しずつ少しずつエンタメ業界も前に進んでおります。
先月になりますが、7月の終わり。メンバーの佐藤正和が行った。

Continue reading “8月号 『台湾へ想いを馳せて!』”

7月号 『2020!台湾公演への道のり!!』

【2020!台湾公演への道のり!!】

みなさんこんにちは。
なかなか梅雨も明けずジメジメの毎日ですがお元気にお過ごしですか?
自分は元気に暮らしております。
因みに足裏のイボはまだ完治しておりません(泣)病院に通い出して早4ヶ月、まだ完治は見えず(汗)
こうなりゃ治るまでここで書いてやる(笑)

今月も色々ありましたね。
相変わらず収束が見えないコロナ。
九州や岐阜、長野を襲った大雨。
自分は熊本出身なのでたくさんの方からご心配のご連絡を頂きました。
何十年に一度の大雨!最近ではよく耳にしますよね。
もはや、この何十年に一度だったものが『当たり前』になってきている。とても恐ろしい現実です。
コロナだけでも大変なのに、そこにきたこの天災。
亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、被害に遭われた皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
これ以上被害が大きくならないことを願って…

そんな中での四連休『Go Toキャンペーン』東京除外や、キャンセル料の補償問題などなど、物議を醸し出した一件。
経済復興ももちろんわかりますけどね。
日々感染者が増加しているこの時期に何故?!って思われた方も多くいたんじゃないでしょうか?
なかなか、手放しに「どうぞお越しください。」とも言えず、行く方も手放しに「さあ楽しむぞ!」とも思えず…
どこか心配しながらの外出ってやっぱり嫌なものですね。

さらに今月は劇場でのクラスターもありました。
これ、我々的には一番のトピックス。
先月も書きましたが、ようやく演劇も少しずつ復活してきた昨今に起きたこの事件。
『劇場クラスター!』
一番聞きたくなかったこのフレーズ。
同業者なだけに、何が一番の問題だったのか?しっかりと対策をしていたのか?
などなど、きっちり見直してもらい、その上でちゃんと報告してほしい。
僕らが今後やっていく上で、どこに注意すれば良いのか?
何をどこまでやっても100%はないと思うけど、「ここまでやった!」という証は残したい。
今回のニュースだけを見ると、それこそ小劇場は怖い、危ない!と思われる。
そして、お客様の足が遠のいてしまうのが非常に寂しい。
もっと怖いのは、真新しいニュースに埋没していくこと。
クラスターが起こってしまったことはもうどうしようもないけど、これからの演劇界のために、しっかりと今後の対策を練るために。
二度とこういうことが起きないために!!

いろんなことが全く未知のことだからこそ、国も迷っているし、国民も迷っている。
何を信じていいのかわからない毎日。どこまでニュースを信じていいのか?
これからはきっとこういうことが当たり前の世の中になるような気がする。
だからこそ、自分の行動にしっかり責任を持つこと。そして自分で調べ自分で決める!
その為にも、僕らはお客様との信頼関係がとても大事になっていくと思う。

最近いつも書いているけどこれから先は『新時代!』ゼロから始まる。

去年の7月はゴツプロ!メンバーのほとんどがどこかの舞台に立っていた。
それが当たり前だった…
一年で、いや数ヶ月でこんなにも変わるとは。

それでも今月は主宰の塚原大助が舞台に立たせてもらいました。
これは一つの希望。

こまつ座 第133回公演 『人間合格』

三時間を超える大作。ほとんど喋りっぱなしの大助。深みあるセリフ。豪華なセット。
素晴らしい作品だった。
さすが老舗劇団『こまつ座』
久しぶりにしっかりと重厚なお芝居を見せてもらった。
運営面でも徹底したコロナ対策。終演後の客出し、ご挨拶もなく、大助とも会えず劇場を後にした。
でも、これでいい!お芝居を観れるのだから!!
こんなに素敵な作品が劇場半分の客席しか入れられないのはとても残念。

こんな環境下でもご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!
旅と同じで手放しに「見に来てよ!」と簡単に言えなくなったけど、役者は心の底で本当に見に来てもらいたいと願っています。
そのために、できるだけの努力はする!

今月末はメンバーの佐藤正和が新しい企画をやります。

『ゴロー’s BAR☆☆The LIVE』

YouTube配信からはじまった企画が遂に生ライブ!
ストレートなお芝居とは一味違うこちらのライブもお楽しみ頂けたらなと思います。
会場まで行くのはちょっと怖いという方は生配信もやる予定なので、そちらでもぜひ!

少しずつ、少しずつね…

さて、前置きがものすごく長くなってしまいましたが、今月は先月に続き『狭間の轍』記事を。
先月は新大阪駅のラーメンとビールで締めておりましたので、今日はその後を…

大阪から戻り、1日のオフ日を挟み、いよいよ台湾稽古へと突入です。
思い返せば去年はワタクシ、インフルエンザでお休みさせてもらった台湾稽古(汗)
今年は万全の準備をして挑みましたよ!
初めて使わせて頂いた稽古場に、仮セットを立て込みます。

毎年のことながら台湾の劇場はサイズ感が全く違うので、動きが大きく変わります。
この舞台後方の二段ベッドもかなりサイズが縮小され、僕らは足を曲げて寝てました(汗)

新しいサイズに慣れる。
新しい動きを体に馴染ませる。
東京、大阪と既にたくさんの本番を踏んできていますから、セリフは当然馴染んできています。
なので、今まで気付かなかった部分などもより深くなっていき、立ち位置が変わることにより今まで目が合わなかった人と目が合ったり、見えなかった部分が見えたりして、新鮮さも加わる。
芝居はまた新たな方向へ舵が切られます。
ロングランでやらせてもらえる芝居の醍醐味です!!

音楽部も然り、日本公演では上手の高台にて演奏していたものを、台湾では高台が作れないので、下手に移動しての演奏となりました。
音楽部のみなさんもこれまで見えなかった動きや表情が見えて新鮮だったみたい。
こうして、また新しい『狭間の轍』に生まれ変わっていきました。

しかーし!!!!ここでアクシンデント発生!!
順調に進んでいた稽古でしたが、最終稽古前日!通し稽古中に44さんがまさかの肉離れに!
通し稽古だったため、なんとか続けようとする44さん。
「大丈夫ですか?」と聞いても「大丈夫、大丈夫!ツッただけだから。」と。
痛みに強い44さんの顔が歪み、足を引きずる姿に演出の海さんがストップを!
そのまま病院に直行。
暗雲立ち込める稽古場。

次の日…最終日の通し稽古は44さん抜きで敢行。
台湾公演のもう一つの大きな課題。字幕出し!
今回から初めて参加してくれた「劇団水中ランナー」主宰の堀之内良太。
字幕を叩くタイミングや、セリフとの整合性が取れているか?などなど、台湾に行く前にチェックしたいところが多々あったのです。
もちろん良太も初めての体験なので不安でいっぱいでした。

そこで行なった最終日の通し稽古。
なんと、44さんの代役は演出の海さん!!
これは結構レアな回でしたよ。
でもさすがの海さん、見事な代役っぷり。
44さんには申し訳ないのですが、これはこれで新鮮で楽しかった(笑)

こうして幕を閉じた台湾稽古。
いろんな意味で濃密な一週間でした!

台湾に出発する前日は1日だけのオフ。
疲れた体を癒します。
そして、ここでまたしても問題勃発!!

オフ日、なんだか体調が悪い(汗)
そして発熱…まさか。
去年の今頃を思い出す。そう!インフルエンザの症状と似ている(汗)
さらにコロナが世間を騒がせ始めたこの時期。
熱があると入国できない。インフルでも入国できない!
まずい、まずいぞー!!
一気に不安に支配される俺。
「なんてこったーーー(泣)」恐怖を押し切り病院へ。
結果は…『急性胃腸炎』!!
一気にホッとしました。

こうして迎えた出発日。

羽田空港に集まる面々。
良い!効く!と言われる診療所をハシゴした44さんも見事な回復を見せ、足を引きずらず歩けるところまで回復。

こうしてなんとか台湾へ向け出発。
コロナ禍の裏で起こっていた色々な難事。それらを乗り越えいざ台湾へ!

コロナの広がりがもう少し早かったら…
俺がまさかの前日インフルだったら…
44さんの肉離れが回復してなかったら…
海さんが代役やってくれていなかったら…

台湾公演実現の前に、もしかしたら台湾に行けなかったかも知れない?!

こうして無事に台湾に着いたゴツプロ!一同。
毎年恒例となった台湾スタッフのお出迎えに感激の再会を果たすのでありました。

その後僕らは松山空港にて、一瞬???となります。
な、なんと、舞台監督の野口さんが飛行機乗り遅れ(汗)
全員が、声を合わせ「えーーーー!!!!」

波乱含みの台湾公演。
さあ、どうなることやら。

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

6月号 『夏がくる前に…』

【夏がくる前に…】

みなさんこんにちは。
梅雨ですね。ジメジメしてますね。そして暑いですね。マスク辛いですね。
そんな中お元気にお過ごしですか?
自分はなんとか元気にしております。
前回の『月刊ゴツプロ!』を書いて、皆様からご心配頂きました足裏のイボですが、はい!現在もまだ格闘中です(汗)
自粛中になんとか完治させたかったのに。
まだ通院中。終わりの見えない戦いです。
ま、次のゴツプロ!公演までにはなんとか!!
しかし、今月に入りようやくちょこちょこ外にも出るようになったのですが、マジでこの暑さの中、満員電車でのマスクはしんどい。
コロナも怖いけど、熱中症や脱水症状も心配になってきますよね。
人が少ないところではマスクを外したりの工夫をして、未曾有の夏を乗り切りましょうね!

こんな時でも夏はやってくる!
本来なら、海にプールにフェスにとイベント満載の夏なのに…今年は、熱い夏じゃなく暑い夏になりそうですね。

それでもエンタメもスポーツも少しずつですが復活の光が見えてきて、活動が再開してきましたね。
演劇界もいろんな試みがなされ、演劇人一丸となり[演劇の灯を消すな!]と踏ん張っています。

来月はいよいよ、ゴツプロ!主宰の塚原大助が歴史ある劇団『こまつ座』に出演します。
こまつ座 第133回公演 『人間合格』紀伊國屋サザンシアターにて7月6日より開幕!!
生で見れますよ(笑)
ぜひ劇場に足をお運びください。

海さん出演の『デジタル本多劇場』もご視聴くださった皆様ありがとうございました。
自分も見ましたが、上からのカメラに後ろからのカメラなども設置されていて、普段は絶対見ることのできない角度での観劇は面白かったですね。

そして、海さんと津軽三味線 小山会三代目 小山豊氏との新ユニット『tagayasu』旗揚げ公演も行われた6月。
久々の下北沢、そして久々の劇場。
久しぶりに会うメンバー!というより、久しぶりに会う家族以外の人たち(笑)
ちょっと緊張しましたもん(笑)
いやー、やっぱり生の緊張感はいいね!
演劇って見る側も少なからず緊張感があって、その緊張感を演じ手とともに共感して、劇場全体をみんなで作っていく。
あの感覚だけはやはり、配信では作り出せない唯一無二のモノですね。

そして、久々の下北もいいし、久しぶりに会うメンバーもやっぱりいいもんだ。

そうそう、我々ゴツプロ!月に一回のミーティングも先月はリモートでやりましたよ。

お陰様でおじさん達はみんな元気ですよ!
ご安心ください。

例年だとこの時期には次回作に向けて、習い事始めたり、諸々動いていたのですが…
さすがに今年はね。
演劇のこれからの在り方、スタイルも含め、色々と模索しながら進めています。
色々とこれまで動いてきたこと、現在進行中のもの含め多々あるのですが、もう少しお待ちくださいね。
皆さんに喜んでもらえるよう、一生懸命企画して、実現していきたいと思っています。

誰も予想していなかった緊急事態ですが、きっと光明を見出せるはず。
その時に今まで培ってきた底力と新しい発想力で強き作品を生み出す!
どうか皆様、楽しみにしていてください。

さてそんな今日は何書こうかな?なんて思って、今年入ってからの『月刊ゴツプロ!』を読み返してみたのですが、レポートが多くて意外に『狭間の轍』のことを書いてないなって思いまして…
さらにこの数ヶ月は自粛期間で、さして動いてもいなかったので、ちょっと思い出しつつ、今年の公演を振り返ってみようかと思います。

二月号に東京公演のことを書いて、「我々は大阪へ!その話はまた今度!」と言いつつ、書いてませんでした(汗)

台湾公演も今年はほとんどの方が来れずじまいでしたからね。
写真と文章で少しでも行った気分になってもらえれば。

ってことで、まずは大阪公演!
東京公演終わってからすぐの大阪入りだったんです。
で、今年は移動バラバラで好きなように大阪行って良かったのですが…
この3人はあえての深夜バスを選びました(笑)
結構嫌いじゃないこのノリ!!

(佐藤正和、かなやす慶行、泉知束)

まだまだ青春してます。
ただ、自分丸っきり勘違いしてまして、東京公演終わり一日丸々休んで翌々日夜の出発だと思っていたのですが、
まさかの東京公演千秋楽翌日の夜出発というね(汗)
完全に後悔です(泣)
ま、それでも楽しかったんですが。
着いてすぐの朝うどんも最高だし、

小屋入り前の通天閣を眺めながらのお好み焼きも最高でした!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

知束グルメレポートはまた今度書きますね!

そして、小屋入り。
去年も書きましたが、大阪公演の近鉄アート館はあべのハルカスという商業施設の中にありまして、

(あべのハルカス)                 (近鉄アート館)

※スワイプでアルバム内を移動できます。

(あべのハルカス) (近鉄アート館)

まあ搬入、搬出が大変で、おじさんたちは老体に鞭打って頑張ります。
そして立ち上がったセット!

東京公演 本多劇場とほぼ同じセットです。
袖がないので上手、下手は若干狭くなってます。
そして一番悩み、大変だったのが客席。

大阪ではステージがフラットのため、座り芝居、寝る芝居が客席から見にくいのです。
これは流石に参りました。
客席を減らすと見てもらえるお客様が減る。
しかし減らさないと見にくいお客様が出てきてしまう。
みんなで検証しながら、最適な客席数、さらには芝居を一部変更。
何度も何度も立ち位置などを確認して本番に挑みました。
劇場が変わるとこうした問題も出てくるのです。
だからこそ逆を言うと同じ芝居にはならず、面白いんだと思います。

こうして幕が上がった大阪公演。
大阪でも素敵な拍手や感想をたくさん頂きました。
もちろん好き嫌いがあるので、去年の方が好きだったな。自分は今年の方が…
なんて話も上がりますが、これが嬉しい。
元々関西出身者もいない僕らゴツプロ!大阪後援会はじめ、皆様の御尽力で、少しずつ毎年見てくださる方が増え、こう言う話を聞けるようになった。
これは本当に嬉しい。

大阪公演、毎年ながら愛がいっぱい詰まった時間です。

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たくさんの差し入れも愛がいっぱい。
毎年最高のお弁当を届けてくださる、よしのりさん!今年もありがとうございました。

何度も書きますが、関西出身者がいない我々ゴツプロ!がこんなに愛して、愛されて、熱く素敵な公演ができるのは奇跡のようなことです。

無事に怪我なく事故なく迎えられた千穐楽。
たくさんのご来場に心震えました。
その後の打ち上げも後援会の皆様とたくさんのお話ができて楽しかった。
怒涛の東京、大阪公演の連続でしたが、喜んでもらえると、拍手を頂けると疲れなんて一気に吹き飛びますね!!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

後援会の皆様の後押しがなかったら…
よしのり弁当がなかったら…
試行錯誤の舞台作りをやってなかったら…
毎度パワーをもらうあの飲み会がなかったら(笑)…

今年も大阪公演の大成功はなかったかも知れない?!

帰京のとき、新大阪駅で飲んだビールとラーメンのうまさも好き想い出なり!!

このコロナ禍で今後の演劇はどうなっていくのか?!まだ正直明確に見えてこない日々。
来年、再来年、東京以外の土地で公演できるのか?

ただ、僕らこれだけは言いたい!
また必ず大阪の地で、あの皆様に囲まれて舞台をやりたい!
必ず、その日が来ることを信じて…

今年も本当にありがとうございました!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

5月号 『あれやこれや…』

【あれやこれや…】

みなさんこんにちは。
1ヶ月って早いね。
やっぱり月末になりました『月刊ゴツプロ!』(汗)どうもこの時期にならないと書く気分にならないみたいです(笑)お許しを。

みなさんお元気にお過ごしですか?
この2ヶ月で生活含め色々と劇的に変化した方も少なくないんじゃないかな。
そう言う自分もかなり変化しました。
緊急事態宣言はようやく解除となりましたがまだまだ油断できません。
自粛生活は変わらないわけで…
すっかり最近の生活にも慣れてきて、今度は社会復帰が出来るかどうか不安になってきている今日この頃です。
そんな中、来月6月1日からいよいよ下北沢本多劇場の再開や、演劇やコンサートが少しずつ出来るようになったり、嬉しいニュースも出てきました。

いやー早く舞台やりたいね。見たいね。映画館も行きたい!そして、みんなでワイワイ騒ぎたい(笑)
こんなに家族以外の人と会わず家にこもるって、幼稚園行きだしてから初めてだよ。
なんでもさ、なくなってから気付くけど、あれやこれも普通じゃないんだよね。

ま、そのお陰で今までできなかったことが出来たり、考えたり、家族とたくさん過ごしたり忙しい毎日が少しだけゆるーい感じになって良いところもあるけど。

自分の場合、足の裏の「魚の目」だと思っていた痛みが年々ひどくなってまして、今年の台湾公演の時なんてマジで歩くのしんどいくらい痛かったんです(泣)
それをこの機会に治療しようと思って皮膚科に行ったら、なんと「魚の目」ではなく「イボ」というね(汗)
びっくりですよ。で、時間はあるもんだから、このイボについて深く調べたりしてね。
これ時間あるからできることですから!!(笑)
液体窒素を当てて治療するんだけど、これが痛くてね。
毎回冷や汗タラタラ。治療した日と翌日なんて普通に歩けないくらい痛い(泣)
ね、これも今だからできる治療なんですよ。
だからね、この自粛期間に意地でも治してやろうと思っておるのです。

だんだんと話も脱線気味ではありますが、なんせ人と会ってないし、人と喋ってないからね(泣)

あと、あれ!いろんな整理ね。
これは時間ないと出来ないからね。
部屋の整理に断捨離、写真やデータ、ビデオカメラで録画したもの、頭の中…整理するものはたくさん。
自分が書き溜めていたモノとか、昔のドラマとか写真とか整理していると、ついつい見返しちゃって、それだけで一日終わったりするけど、これも時間があるからできること。

ゴツプロ!も早五年。
月刊ゴツプロ!も早三年。
動画見たり、台本読んだり、写真見たり…

そして、今月は旗揚げ公演の『最高のおもてなし!』小説版をリモート朗読で配信させてもらいました。
まさに、こんな時期だからできたこと!

楽しかったな。
豪華なメンバーにもご出演頂き感謝!
残念なことに大助と44さんは出演叶わずだったけど。
舞台とは変わったキャスティングでまた新しい『最高のおもてなし!』が作れたと思う。
ご覧頂いたみなさん、ありがとうございました!
まだ見てない!って方もこちらからご覧頂けますので是非!

https://www.youtube.com/playlist?list=PLNLkCcEK9KC92WcYTkYpdRj4H4q98iOda

これも五年やってきたからこそできたことだと思う。
そして、この作品が小説化されたからこそできたこと。

小説化が決まった時、みんなで喜んだのが昨日のことのよう。

2017年5月29日『ゴツフェス!』での発表!

舞台を見た方も、見てない方も、きっと楽しめる作品だと思う。
さらに小説ではそれぞれのキャラのバックボーンが細かく描かれているので、舞台版より深くなってます。
なんなら今、もう一回これを踏まえて舞台やりたいくらい(笑)

舞台と同じセリフが小説にも登場するんだけど、バックボーンを知って吐くセリフ、聞くセリフって全然違ってくる。
五年経って、もう一度同じ役に向き合って、感じ方、見方が丸っきり変わっていて、本当に面白かった。
なかなかこんな機会もないから。貴重な体験でした!
家で一人何度も読みの稽古やって、リモートで稽古して、いつもと変わらない海さんの激しいダメ出しを頂いて(汗)

なんせ、朗読だからセリフ以外のところも読まなきゃでしょ!
慣れてないもんだから、まあ下手くそで(笑)
最初の頃、海さんに「マジで家で稽古してよ!」って本気トーンで言われました(笑)
なもんだから、読みの練習含め、本も熟読して、さらに新しい発見もあってね。
まあ、楽しかったのです。

やっぱり僕ら芝居が好き!ってことなんよね。
セリフでの会話がたまらなくドキドキするし、心が動く瞬間がたまらなく生きている実感が湧く。

ゴツプロ!の原点。それが『最高のおもてなし!』
全てはここからはじまった。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

五年前のおっさん達!同じおっさんでも今より少しは若いかな?

早五年。そしてまだ五年!

いつの時も、バカみたいに笑い合い…

※スワイプでアルバム内を移動できます。

人と、芝居と、役と、何事にも本気で向き合い…

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そんな自分で、そんなゴツプロ!でありたいと思う。
打算なく、いつまでも僕ららしく、ワガママに想いのまま…子供のようなおっさんで!

この自粛がなかったら…
リモート朗読してなかったら…
みんなと会えない時間がなかったら…
最高のおもてなし!がなかったら…

改めて大事なことに想いを馳せる時間がなかったかも知れない?!

世は変わろうが、いろんなことが移ろいゆこうが、演劇、エンタメのスタイルが変化しようが、僕らの指針はブレることなく、大事なことを忘れることなく、楽しく、常に前に、笑って、泣いて、汗かいて、一生懸命に生きるだけ。

皆様に1日も早く生でお会いできる日がくることを願って…
これからもどうぞ『ゴツプロ!』をご贔屓に!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

4月号 『突撃レポート!台湾後編』

【突撃レポート!台湾後編】

みなさん、お元気にお過ごしですか?
自分は元気にしております。
当たり前ですが、引きこもり生活(泣)人にも会わず、会えず、電車にもひと月ほど乗っておりません。

こんなことは生涯で初めてのことで、おそらくこれから先もないであって欲しい出来事。
大変な世の中になりましたね。
先が見えない戦いほど不安なことはない。
僕らはまだしも、医療関係の方々やそれに準ずる方々は感染のリスクを抱えながら、日々看護にあたられて感謝しかありません。
先月も書きましたが、僕ら役者はもちろんこの状況でやれることも少なく、収入もなくなり不安な日々なのですが、それはどの業界の方々も一緒で、ましてや大きな飲食店の方が受けるダメージや、観光ビジネスのダメージなんて想像もできません。
日本だけでなく、世界が一丸となってこの苦境を乗り越えなきゃいけない時期だと思います。
世界がこうなってくると、本当に『戦争』なんてやっている場合じゃない!って、心底思ったりします。

今年に入り、ウイルス問題が徐々に出てきて、誰もがこんなことになるとは想像もできなった。
もちろん自分も正直軽く考えていた。
それがひと月経ち、ふた月経ち、規模がどんどん大きくなり、著名な方が亡くなられ、挙句外にも出れず、好きな人たちにも簡単に会えない環境になった。
会いたい人に会えることが当たり前じゃなくなった。
好きなことを簡単にできる世の中じゃなくなった。
食べたいもの、飲みたいものをいつでも好きな時に食べ飲みできなくなった。
そこにはたくさんの『我慢』が生まれた。

これから先は『新時代』。
きっと何もかもが変化すると思う。
だからこそ、今は耐え忍んで、力を蓄える。
まずは感染しないで健康でいること、今までできなかったことに時間をかける、いろんなことを見直す!そんなことを日々考えています。
なんせ、時間だけはあるから。

『月刊ゴツプロ!』こんな時でも当たり前に、ゴツプロ!として世の中に発信してゆく。

時間だけはあったから今月は早めに書こうと思っていたのですが…
如何せん前半は来月に予定されてた舞台の中止や、外に出れず、何事にもやる気が生まれずで(汗)
結局今月もこの時期に(泣)
楽しみにしてくださってるみなさん本当にごめんなさい。

今月号は先月号に続き台湾でのインタビュー後編をお送りします!
台湾から帰ってもうすぐ2ヶ月。
早いですね。でも2ヶ月前は台湾でお芝居できていたんです。
なんだか不思議だし、本当に奇跡的なことだったんだと思います。

そんな台北公演を思い出しながら…
みんなのレポートを今回も私 泉知束がお送りします!

濱谷康幸

(写真は取材時と別に撮っています。)

[2/26 ホテルにて]
前半戦終了して、オフ日に取材を敢行。
まずはゴツメンバーの濱谷康幸から!

○前半戦終わってどうですか?
「慣れてきた部分もあるけど、ここから毎回新鮮にやる楽しさ反面、しんどい作業だと思います。」

○台湾きて変わった所はありますか?
「立ち位置が違うから、今まで見えてない人が見えたりして、もらえるものもあるし、逆に日本でやってきたことが使えなかったりするよね。
演じて手側としたら全く違う流れになっている気がする。
台湾に来て、正太郎の存在がすごく大きくなったかな。
色んなエピソードがある中で、戦となるとやっぱり軸が三人に絞られて(玄吾、長治、正太郎)
正太郎の存在が両サイドにとって大きくなったと思う。
番屋側と戦に行った側と。まさに狭間だなって。」

○ここで濱谷さんに聞きます。一番好きなセリフは?
「…。」

○出ないですね(笑)じゃ好きなシーンは?
「アビさん(親方)が、ちゃらけて三回同じことするとこ。
親方の愛を感じる。この親方だからこの番屋が成り立っていて、だから玄吾もこうしてここにいて、俺もここにいたらこうなってないんだ!って。
だから事故の後も女買いに行くって言いながらもきっと奔走するんだろうなって感じてしまう。
あの時に俺はなんてことをしてしまったんだと!思います。」

○あと5ステージどうしましょ?
「きっと新しいことが生まれてくると思うので、最後まで新鮮にみんなを感じて全うしたいと思います。」

続いてメンバーのかなやす慶行に突撃!

○自分の一番好きなセリフお願いします!
「少しは感謝しなさいよ(津軽弁)。」

○好きなシーンは?
「最後のシーンかな。玄吾と長治のとこいいよね。」

○今回苦労したとこはどこですか?
「津軽弁も大変だったけど、人を慮る気持ちが、いいとこでもあり悪いとこでもあって、表現する塩梅が難しくもありやり甲斐があったな。
すごく繊細だからこそ、ストレートに当てない感じとかね。」

○台湾きて何か変わった?
「両サイドから見られてる緊張感がね、表現の世界が四方八方に広がっていて、楽しいね。
そして、年々ゴツプロ!さん待ってました!みたいな空気を感じるので、ほんと有り難いし、嬉しいよね!」

○残り5ステージに向かう気持ちを教えてください!
「稽古して、東京、大阪やってきて、あとはこれまでやってきた集大成というか、さらに超えていく1ステージ1ステージを大事にしていきたいね。
今回のお芝居はほんと飽きることがないから最後まで追求したい!」

[続いて後半戦二日目 2/28 劇場の外にて]
メンバーの佐藤正和を直撃です!

○後半戦残り4ステージとなりました。どうですか?
「とてもいいよね。盛り上がってるしね!」

○もっと話してもらっていいですか(笑)アビさん休演日に高雄行ったんですよね?どうでした?
「よかったですよ。1人になれて(笑)時折1人にならないとね。
僕こう見えて団体行動苦手なんで。」

○あ、アビさんが世界で一番気に入っていたハンバーガー屋さんがなくなってましたね。
「そう!!!それは本当にショック(泣)
なんでだよ!って感じ。誰も知らないでしょ?!台湾でハンバーガーがうまいなんて。」

○お芝居は?台湾きて変わりました?
「みんなやっぱり深くなっていくよね。自分のパートも、稽古で演出が変わったから、それによって色んなとこが変わるよね。
だからね、これを日本で見て、台湾でも違うバージョンを見たがってくれてた人たちが来れなくなってしまったのが、とても残念ですね。」

○また台湾来たいですよね!
「来たいね。台湾のお客さんも楽しみにしてくれている感じが伝わるので、とても素敵なことだよね。」

○残り4ステージ!どうですか?
「今まで通り、いつもいつも一生懸命にやるだけですね!」

続いては、客演で今回最年少の関口アナン君!

○10日経ったね。去年見て、いざ台湾の舞台に立ってどう?
「素晴らしい!の一言ですね。
お客さんがとてもあたたかく迎え入れてくれて、話には聞いていたけど、鳴り止まないカーテンコールが本当に素敵で、大好きです。」

○日本と台湾、色々と近いよね。本当みんなあたたかいし。
「ですね。気温も暖かいし、日本帰るのが億劫です。一番いい季節に来れてますよね。
ラッキーなことに晴れ続きだし、精神的にもすごく良くて、一日二公演も全然疲れないですね。」

○食べ物はどうですか?
「浜谷先輩とかは、『これも八角だから嫌だ!』とか、『これも八角の匂いすがする!』とか言ってるけど、僕は全然平気です。あ、臭豆腐だけは無理です(笑)
一番好きなのはジーロー飯です!!」

○舞台以外は充実してる?
「そうですね!夜市行ったり、いろんなとこ歩き回って楽しませてもらってます。」

○今回の経験が日本でも活かせられたらいいよね。ここからの意気込みを最後に。
「一つ一つ噛み締めて、今は状況が状況なだけに奇跡的にこうして舞台ができていることに感謝して最後まで楽しみたいと思います。」

続いてこれまた客演の内谷正文さんを突撃!

○台湾どうですか?
「最高だね。お客様の熱量がね。ここまで拍手が鳴り止まないって初めての体験です。
一人芝居は世界でやってきたけど、日系の方が多かったから、今回は八割以上台湾の方で、また新しい感覚だね。文化や生活の違いも感じるし。
これだけ受け入れてもらえてるっていうのは、やはりゴツプロ!の3年間の積み重ねだと思いますね。」

○色々と台北公演のことを耳にしていたと思いますが、実際体感してどうですか?
「いやーこれは素晴らしいよね。本当の意味での文化交流。
休演日に行った合唱団の方とのセッションも嬉しくて、感極まって大声で唄ったら危うく声潰すとこだったよ(笑)」

○台湾の方々の親日な感じをすごく感じますよね。
「そうだよね。これってすごいことだね。
そして、劇場さんの対応が素晴らしくて、これはまさに一流だなって感じています。」

○また台湾来たいですか?
「いやー来たいね。来年は一人芝居で、ゴツプロ!と同じ時期に(笑)」

○初のゴツプロ!どうでしたか?
「思っていた以上に楽しめたし、みんなと表現者としての仲が深まったことが何より嬉しいね。
これからもよろしくお願いします!」

メンバーの渡邊聡を突撃!

○聡さんは自分と相部屋ですが大丈夫ですか?(笑)
「今年も楽しくていいですね。ストレスもないですよ。
窓が開かないって思ってたんですが、今日12日目にして初めて開け方がわかりました(笑)」

○三年目の台湾どうですか?
「いやー有り難いね。昨今の状況下でたくさんのお客様にご来場頂いて、毎回鳴り止まない拍手を頂き、ああ…伝わっているんだなって感じています。」

○昨日から台湾スタッフにバトンタッチしましたが、完璧でしたね。
「すごいよね。我々がやりたいことを察知してくれて先に先にやってくれるってすごいと思う。
きっかけなんて、言葉がわからないとすごく難しいと思うけど、前半戦で日本人スタッフから必死に盗んで学んで、すごいね。ずっと我々がやりたかったことができてきてるよね。」

○いよいよ残り4ステージですけど…
「まだね、いきたいね。いきたいとこたくさんあるね。まだ伸びしろあるよね。
今回すごく入口で迷ったけど、少しずつ楽になり、東京と大阪で培って、台湾来てまた変化していって、まだまだえぐっていってバンって開きたいと思っています!」

[千秋楽前日の2/29 これまた劇場の外にて]
まずは客演の石川よしひろさんに突撃!

○いよいよあと3回です。25ステージやりましよ。お芝居でこのステージ数、なかなかないんじゃないですか?
「ないですよ。初めてですよ。」

○ライブだと最高何回くらいですか?
「30回くらいかな。」

○ぶっちゃけ飽きないですか?
「正直な話ですか?(笑)正直、中だるみはちょっとありますね。
なので、曲とか変えたりしますね。」

○芝居も慣れってあるじゃないですか?だからアプローチ変えたりしますもんね。
「あ、それは音楽も芝居も似てますね。
僕は普段、お芝居そんなにしてないのにこんなロングでやらせてもらって…
あと3回と思うと寂しいですね。」

○台湾どうですか?
「ノスタルジックで昭和の日本の匂いが残ってますよね。
パフォーマンスとしても、レコーディングで海外はあったけど、人前でやるのは初めてで、あんな熱く迎えてくれることがあるんだなって思いました。
台湾初日に最後の暗転のとき、初めて『電気つくな!』って思いました。あまりの感動に。
やっぱり反応も素直でいいよね。感情を押し殺してない感じで。
今回台湾来てやらせてもらって、自分ももっと素直に表現しようと思いました!いろんなことを。」

○今回こうして、ほぼ3ヶ月ご一緒させてもらって本当に楽しかったです。
「いや、ほんと楽しかったな。今後も楽曲でもなんでも自分に協力できることがあればぜひやらせてもらいたいと思っています。
ゴツプロ!すごくいい集まりだなって。
今回の公演はほんとすごく音楽にも影響してくれると思う。
今の想い、今使っている言葉をシンプルにやればいいんだって強く思いました。」

○残り3ステージ、意気込みをお願いします。
「よりこのまま。気負わずやります!」

続いては、音楽部 尺八の小湊昭尚さんを突撃!

○初ゴツプロ!どうですか?
「民謡を扱った舞台って初めての経験でとても貴重な体験ができました。ありがとうございました。
めちゃくちゃ楽しくもあり、毎回緊張もして、そして毎回涙を堪えるのが大変です。」

○台湾の反応すごいですよね?
「そうですね。やっぱり海外の反応ってすごいし、その中でも台湾はすごいですね。
日本でも外国人がやるライブとかだと反応がいいんですよ。だから他国の文化って受け入れやすいのかも知れないですね。」

○今回、お芝居でがっつり演奏されるのは初めてなんですよね?どうですか?
「毎回違いますからね。狙い過ぎてもダメだし。
事前に豊(三味線、小山豊氏)と何度も打ち合わせして作ってきたので不安はないんですけど、その時のアプローチが本当に正解なのか?もっと演者さんの背中を押せないかな?とか考えながら、楽しみながらやらせてもらってます。」

○今回ほんとご縁ですよね!スケジュール的にもこんなにハマるなんて。
「三年前くらいに豊と話していて、お互いじいちゃんの世代から民謡やっている家に生まれて、お互い家元で、これからはしっかり民謡を残していかなきゃねって話してて、いつか一緒に何かやれればって。
そんなこともあり去年から民謡のアルバムを制作していて、その時期に今回のお話をもらったのでほんとご縁を感じます。
海外の方にももちろん、日本の方にも民謡っていいもんなんだって思ってもらえる舞台なので、DVDも制作されてるって聞いたので、見てない方はぜひDVDでも見て欲しいです。」

○宣伝ありがとうございます(笑)…台湾でも民謡とお芝居!伝わっていますよね。
「そうですよね。笑えるとこは同じ感覚で笑ってくれて、感動するとこも深く感動してくれて、なんなんでしょうね。
やはりスタッフさんの気遣いや、字幕、それぞれの皆さんの頑張りで、演者とスタッフさんとの連携がうまくいってるからこれだけの大きな反応になるんだと思います。」

○僕ら勝手に、小湊さんとゴツプロ!一生のお付き合いだと思っておるのですが…
「もちろんです!」

○それで大丈夫ですか?
「あ、これ証拠的な(笑)」

○はい。証拠です。
「もちろんですよ!!」

○やった。

[3/1 千秋楽終わってすぐの劇場にて]
遂に終焉!熱気冷めやらぬうちに突撃レポート!
主演 44北川!

○終わりましたね。稽古場では全然話してくれなかったので今度は話してください。率直な感想は?
「本当になんだろう?えっと、えっと…いやー、なんとかなんとか終わってくれてね。
もう解禁ですけど、台湾の最終稽古で肉離れやっちゃってね。もう終わったと思いましたよ。
だってね、迷惑かけないように酒もタバコもやめていたのに、最後にね(泣)
でもどうにか、足もなんとか普通に歩けるようになって、喉も最後まで持って、今は「安心」の一言。」

○社会情勢も大変なことになってしまって…
「ね。こんな状況で千秋楽を無事に迎えられたのは奇跡でしかない。」

○そしてゴツプロ!での初主演!どうでした?
「やっぱり今までとは違ったね。もちろん喉も飛ばせないし、気持ち的なものもね。
見えない重責もあったんだろうな。すごいプレッシャーだった。」

○何が一番大変でした?
「やっぱり気持ちだね。ずっと続けていく!あとは体調管理も含めて、ほんと難しかったな。
でも、次の5年10年に続く一本になったと思います。ありがとうございました。」

最後にゴツプロ!主宰 塚原大助を突撃!

○終わりました。どうでしたか?
「疲れました(笑)
でも、ほんとよくやりきったなと思います。
そして、運にも味方してもらったなと。少しでも時期がずれていたら、また状況は変わっただろうし。
よくぞここまで、この状況でやり切れたなと、いろんな人に感謝しています。
そして台湾はすごかった。
やっぱり芝居も深まって、気づかなかったことに気づけて、毎年台湾で完結するね。
音楽部も毎日楽しんでくれて、新しいものがどんどん生まれてすごかったな。」

○三年目で、台湾のお客様も増えたよね。
「そうね。当初の目標は三年目で達成できたかなって。
そして、感動を直接伝えてくれて、広がっていってるのを肌で感じ、ものすごく可能性を感じるね。」

○しかし今回も色々あったね。大助も背中痛めたしね。
「ほんとね。だから日本帰ったら来年までに体を作り直す。痛まないしなやかな体にね。」

○終わってなんか変わった?次が見えた?とか…
「自分的に今回かなり葛藤もあって、自分がこんな風になるんだ!とか、いろんな感情が渦巻いた3ヶ月だったから、そういった意味では深いところまで感じられたとは思うけど、
うーん、まだ整理はついてないかな。」

○役もしんどい役だったよね。
「途中リンクしすぎて、もうどっちがどっちか自分でもわからなくなっちゃって…。」

○兎にも角にも無事終わってよかったね。
「ほんとそう。今日も満員御礼でこうして千秋楽を迎えられて、台湾のスタッフにも感謝でしかないね。
できる限り続けていきたいと思うし、そのために頑張らなきゃと思う。」

○今回、来たくても来れなかった日本のお客様もいました。いつも応援してくれているみなさんに一言。
「今回こういう状況の中で、演劇ができないってことがね、カーテンコールでもいつも言わせてもらっていたけど、芝居がないと生きていけないんだよね!豊たちだったら音楽ができない人生なんて考えられないわけだし。
そのために、それも含めて自分たちでしっかり空間を作っていく、国を含めて。
そんなことをすごく実感した。
台湾は、国も諸々な機関もしっかりしていて、学ぶことも多くて。
だから一人一人がもっとしっかりしないとなって。
文句ばっかり言わず自分たちがやる環境をしっかり自分たちで作る。
そしてお客様に提供する。
そんなことを強く想う公演でした。
本当に皆様、ありがとうございました!」

こうして怒涛の3ヶ月がここに閉幕したわけです。

ちょっとだけ自分の写真も(笑)こんな感じでリポートしてました。
みなさん、お疲れの所ご協力誠にありがとうございました。

みんなの気持ちを聞けて楽しかったし、こんなことを思っていたんだとか新たな発見もあってとても貴重な時間でした。

自分的にも台北公演は本当に奇跡のような、とてもとても貴重な公演になったし、きっと一生忘れることができない時間になりました!

日本と台湾との狭間がなかったら…
奇しくもこんな環境下でなかったら…
何としてもやり遂げるというみんなの強い想いがなかったら…
そして、みなさんの応援がなかったら…

この奇跡的な台北公演にはならなかったかも知れない?!

今はただただ感謝。
この想い忘れず、いつかまたみなさんと元気に会えると信じて…

いつもありがとうございます!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

3月号 『突撃レポート!台湾編』

【突撃レポート!台湾編】

みなさんこんにちは。
世間はウイルス問題の終息も未だ見えず混沌としていますね。
スポーツの無観客試合や相次ぐライブやイベントの中止。
そして遂には高校野球、春の選抜も中止に(泣)
高校球児だった自分は本当に胸が苦しくなります。
甲子園に行くために球児たちがどれほど努力を重ねてきたか!
たくさんのことを我慢して野球に費やしてきたか!
やっと決めた甲子園なのに…ニュースで見て涙がとまりませんでした。
ある学校の監督が生徒たちに中止を伝える場面で、
「誰も悪くない。悔しいけど、切り替えて夏を目指そう!」この言葉がグサリと胸に刺さりました。

外に行くことがまるで悪いことのような風潮に閉塞感を感じる今日この頃。
いつになれば…
一日も早い終息を願うばかりです。

そんな中ゴツプロ!は、3月1日に第五回公演『狭間の轍』を台湾は台北の地にて無事閉幕することができました。
これもひとえに関係者の皆様、ご来場頂いた皆々様のお陰です。
心より御礼申し上げます。

東京、大阪、台北と駆け抜けた2ヶ月28ステージ!
その最後となった台北公演。
訪台する直前からコロナウイルスが猛威を振るい、我々も実際に台湾に行けるのか?
公演を行えるのか?
不安な日々でした。
実際台湾に渡ってからも、日本から届く悲しいニュースの数々。
台湾でもイベントの中止が続出。
そんな中で我々ゴツプロ!が公演を最後までできたのは、徹底したスタッフの配慮でした。
安心して観られる環境作り。そして安全に公演ができるための惜しまない気配り。
まず、僕らキャスト、スタッフともに小屋入りする時に検温をし、手の消毒が徹底されました。
それを台湾スタッフが毎日紙に記入し、日々の体温の変化などもチェック。
本番前には客席を全て消毒液で吹き上げる。
できるだけの換気。
お客様の来場時も、全てのお客様の検温(熱がある方の入場はご遠慮頂く。)手の消毒。
マスク着用のお願い。
そして終演後、お客様がご退場された後にもう一度客席の消毒。
これを毎日、毎日、やってくれました。
一日2ステージの場合はもちろん、これが×2です。
できる限りの、思いつく限りのことを公演のため、お客様のためにやってくれた台湾スタッフの皆様には心から感謝しております。
もちろんこれだけで万全か?と問われると手放しに、はい!とは言えませんが、訪台して驚いたことがいくつもありました。
まず、日中25度以上の台湾でマスク着用率が驚くほど高いこと。
(帰国して日本でのマスク着用率の低さに逆にびっくりしたほど。マスクが手に入らないというのも大きな要因かもしれませんが。)
さらに、ホテルやレストランでも入り口で検温、消毒が徹底されています。
観光地などはマスクを持ってない人は入場できませんし、必ず入り口にサーモグラフィーが置いてあり、厳しいチェックを行っています。
正直、台湾と日本の対応の差をまざまざと感じました。

こういう日々の一つ一つが、強いては大きなことに繋がる気がします。
それが、演劇だったり、ライブだったり、イベントだったり、はたまた外食だったり…
個人、個人が危機感を持ち動く。
そうすることで、今よりは安心して外出でき、この閉塞感が少しは緩和するような気がします。
今公演を通して台湾の色んな対応に学ぶことが多々ありました。

今回の公演、我々にとって一生忘れられない公演となりました。
また、こうして無事に予定通りの日程で全ステージを終えられたことは奇跡だと思っています。

そして、そんな環境の中でも、今年も台湾は熱かった。
この熱気はなんだろうね。
台北公演今年三年目!
それぞれの想いも気になるとこではありますし、前回1月号の突撃取材が思いのほか好評でしたので、台湾でもやっちゃいました!

【突撃レポート!台湾編】

今回も私 泉知束がレポートしました。
日程もバラバラ、取材地もバラバラ。さて、どんな想いが聞けたのか?
1月号と読み比べてみても面白いかも。
では早速いってみましょう!!

(写真は取材時とは別に撮影しています。)

[2/26 ホテル 山野海部屋にて]
いきなり作家 竹田新さん、そして演出山野海さんを突撃!
海さんは今回残念なことに仕事があり前半戦で帰国となりました。

○三年目にして初めて途中帰国となりましたね。
「残念です。すごく残念です。
東京も大阪も全部いいけど、台湾きてどんどんみんながコツンと芝居が落ちてきて、よくなってくるから、台湾での千穐楽を見るのが一つの楽しみだからね。見られないのが本当に残念。」

○今年の台湾はどうでした?
「毎年お客さんが熱いし、今年初めてのアナンとかがすごく感動していて、それをみてるとやっぱりよかったなと思うし、お客さんと一緒になれる感覚って素晴らしいなって思ってます。」

○お芝居自体はどう変わった?
「大きくは変わらないけど、どんどんいらない間もなくなって、気持ちを作るっていうより、ただそこにいるだけの人になっていく!台湾っていうより、やはり長く公演できるってことは素晴らしいことだって毎年思います。」

○狭間の轍を生み落として、それが立体化した時に予想を超えたとこってありますか?
「たくさんあるけど、今回は豊(津軽三味線 小山豊氏)たちと一緒にやろうと決めていたから、自分の気持ちを吐露するとこや余計なセリフを敢えて書いてなくて、そんなことやったことないから分からなかったけど、いい科学反応が起きて、想像してなかった磯の匂いがしてきたり、カモメ島が見えたり、波の荒さとかの情景が浮かんできたりして、いい意味で映像っぽい感じがしたかな。」

○これって海さんが作、演出を一緒にやっているからこそでもありますよね?
「そうだね。今回は音が心情を表現していて、嬉しいことも、悲しいことも音が奏でていて、これってこれまでもあったのかもしれないけど、自分的には新しいことをやってる感覚はあったね!」

○次回もすぐやってきますけど(笑)次回作に向けて!
「実は書き始めていまして、去年から。もうね、追いかけ回されてますよ(笑)
以前はね、後ろから追いかけてきてたんだけど、今は追い抜かれちゃって前にいるのよ。
もう大変(笑)
あ、ちょっと一つ言っていい!どうしても言いたい(笑)
今回の作品で一番好きなところね。『ちんころ音頭』で、男たちがバカみたいに笑って楽しそうにしているのがものすごく好きでした!!」

○俺出てないけどそのシーン(笑)

続いてたまたま部屋に居合わせた音楽部より、小山会三代目 小山豊氏に突撃!!

○台湾どうですか?
「毎年変わらずストレートでダイレクトに返ってきていいですね!」

○台湾きて色々変わりましたよね?
「そうですね。弾いてる居場所が違うので、違うお芝居!までは言わないけど、それに近い感じがしてます。演じている役者さんがこんな顔してたとか、日本で見れなかったものが見えてくるので。」

○それによって変わりますか?
「もちろん変わります。
ラストの朝一さんのシーンとか、まるっきり見えてなかったので、ものすごく変わりましたね。」

○東京は二階で台湾きて下になりましたけど、その辺りどうですか?
「上の方が緊張しますね。上の方はマジで毎回緊張してました。」

○M0(オープニング曲)からの入りって日本と台湾は違う?
「それはあんまり感じなかったけど、静寂みたいなとこでいうと、日本の方が純粋に寒いってのもあって、みんなが寝てるシーンで「江差追分」弾くシーンはすごく好きでした。
ツーンって冷たい空気が心地よくて。
あ、ちなみに暗転では変顔してました。緊張の息抜きに(笑)」

○今回は始まる前からがっつり入ってもらいましがその辺りどうでした?
「いやー、今回はすごかったですね。
今回、漁をするシーンも唄だけだし、戦もないし、その辺省いていて、そこを自分が出す音で、大きな波に変わる日もあれば、凪いでる日もあって、それを表現できる贅沢はほんと有り難かった。
自分の中では全体通して一曲の民謡になっている気がして、すごく気持ちよかったです。
見た人みんな感想が違って、民謡の話、戦の話、漁師の話、見る人の感覚で全然違うものになっている。
この余白がすごい作品になったと思います。
さっき別の取材で聞いたんですけど、こっちの演劇は自分の感情をセリフにすることが多いらしく、それだけでも『狭間の轍』は新鮮だったと。」

(山野海)「なんか、今回は言えない感情を音楽が表現してて、音楽で表現できないものが役者にあって、役者に現せないものが照明にあって、これが全部丸くなって総合芸術になっていく気がした。」

○今回、伊藤多喜雄さんはやはりキーマンですよね?
「間違いないですね。多喜雄さんのお陰です。
多喜雄さんが「うまく唄うな!」ってよく言うじゃないですか?それがだんだんみなさん出てきたって思いました。」

○いやー、民謡って深いですね。締めとしたらあれですけど、今後ともよろしくお願いします。
「あーはい。よろしくお願いします(笑)」

続いて台湾から参加して頂いた、小山会青年部の小山清雄氏。

○今回2回目のゴツプロ!どうですか?三の糸に続いて。
他の舞台もたくさんやっている思うけど、ゴツプロ!って他と違うとこありますか?
「僕らか見て思うのは演奏者と演者さんがここまで密にやっているとこは他にないなって。」

○海外公演はどうですか?三味線だけだと海外経験もあると思うけど…
「そうですね!ありますね!」
(小山豊)「あのさ、こういうのって必要なことだけ喋ればいいわけじゃないからね。(一同笑い)」

○台湾は初?どうです?
「気温も人もあたたかいし、飯もうまいし…」

○なかなかないでしょ?あのカーテンコールとか。
「そうですね。なかなかないですね。」

○ちょっとさ、いいこととか喋ってもらっていい(笑)
(山野海)「この受け答えはハンサムな2枚目俳優の受け答えだからね!」

○日本では見ているだけだったけど、その時はどうでした?
「豊さんと小湊さん(尺八)で出来上がっていて、入る余地がないというか、出来上がったものに入るんだなって。」
(小山豊)「でもすごい勇気で、2回くらい前にすんごいアドリブを差し込んできて、僕だったらこうしますよ!みたいなアピールをしてきたんですよ。結果…全部いらなかったけど(笑)」
(山野海)「でも、いらなかったとしても豊的に嬉しくない?」
(小山豊)「いやーめちゃくちゃ嬉しかったですよ。」
(山野海)「芝居も同じだもんね。出したところからは引き算だけど、ないところは足せないからね。」

○東京、大阪もやりたかったですか?
「それは正直ありますね。日々変わってきているので、これがもっと長かったら更に面白かっただろうなと思います。」

(ここで、小山豊氏、山野、ガヤのフリートークが始まる(笑))

○清雄インタビューなのに全然喋ってないから!!!!喋って。
「はい。豊さんも小湊さんもすごく繊細なので、こんなに表現方法があるのかって、毎回勉強になります。」

(そして、色々雑談あって…)

○今後もよろしくお願いします(笑)
「よろしくお願いします!」

○44北川くらい喋らないな(笑)

この日は休演日でして、お昼の自由な時間だった為、突撃レポートというより座談会に突入(笑)
たくさんいい話を聞けました。
ってことで、このあたりですごく長くなってしまい(汗)、今回は前編ということで、来月役者中心の後編をお届けしたいと思います。
ね、来月も読みたくなるでしょ?(笑)

兎にも角にも…唐突だけど。

みんなの気持ちが一つになってなかったら…
絶対やれる!って信じてなかったら…
時期が少しでもずれていたら…
台湾スタッフの頑張りがなかったら…
そして、みなさんの応援がなかったら…

『狭間の轍』はここに完結できてなかったかも知れない?!

今はただただ…ありがとう!!

来月はこの続き!お楽しみに。

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

2月号 『旅の途中2020!』

【旅の途中2020!】

みなさんこんにちは。
巷ではウィルス騒ぎで持ちきりですがお元気ですか?
ゴツプロ!は元気に稽古して、いよいよ台北公演と向かいます。
そして、この『月刊ゴツプロ!』今回で丸3年。第36回目です。
早いですね。
3年あっという間。
いろんなことがありましたが、こうして続けていられるのも皆様のお陰です。
いつもありがとうございます!

そして、第五回公演『狭間の轍』東京、大阪、全19ステージを恙無く終了することができました。
日本国内でのステージは無事閉幕です。
これもひとえにご来場くださった皆様のお蔭でございます。
心より御礼申し上げます。
また、今公演に多大なる応援、ご支援、ご協力を頂きました全ての皆様に心より感謝しております。
誠にありがとうございました。

我々俳優陣が板の上に立っていられるのも、応援してくださる皆様あってです。
これだけは忘れず、これからも精進していきたいと強く思っております。

いやー、しかし始まってしまったら終わるのは一瞬。
怒涛の日々を過ごしました。
いや、過ごしております(現在進行中。)
稽古中にも、いろいろな場所で民謡を唄わせて頂き、本番前にも、
下北沢は下北路線街「空き地」にて『北海道江差町PRイベント』に出演させてもらいました。

二日に渡り出演させてもらったのですが、なんと初日は東京初雪。

雪の中での津軽三味線演奏。
そして「ソーラン節」。
ここが下北だということを忘れるような瞬間。
まさに神がかり的な時間でした。

『狭間の轍』では、江差町の皆様に多大なるご協力を頂きました。

みなさん、口を揃えて「東京の土地で『江差』を連呼する舞台を作ってくれてありがとうございます。」
と、仰って頂きました。
僕らがどれだけ観光のPRができるかというと本当に微々たるものです。
それでも、僕らの気持ちが嬉しいと色々な応援をして下さった皆様に感謝しかありません。

今回の舞台『狭間の轍』は、作品と地域【下北沢×北海道江差町】のみなさんとの深い交流ができたことが、
これまでになかった新しい一つであり、ものすごく大きな財産だと思います。

たくさんの皆様の想いを頂き、幕が開いた本多劇場公演!初日。1月24日!
仕込みからワクワクが止まらない。

何にもない舞台に、素敵なセットが組まれ、綺麗な明かりが入り、重厚な音が後押しする。
三位一体の総合芸術。
劇場に入って初めて見えてくる全体像。高揚感。うねり。
また『本多劇場』に帰ってきたんだ。帰ってこれたんだ!!!

いざ初日。
やっぱり初日が一番緊張する。
この作品をお客様がどう感じるのか?受け入れられるのか?
ふたが開くまではわからない。
不思議とお客様にも初日の緊張感は伝わるもので、劇場は独特な雰囲気を醸し出す。
始まったらノンストップ!ラストまで駆け抜けるのみ!!

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気づくとカーテンコール!
そこには最高の拍手があった。
その瞬間は『感動』以外のなにものでもない!
『狭間の轍』が初めて完成した一つの瞬間。
お客様と一緒に2時間を共有して出来た、ここだけしかないモノ。
やっぱり演劇は演劇にしかない魅力があると思う。
心の共鳴があると思う。
それだけを信じている!!

(初日打ち上げの模様)
この写真を見てもわかるように最高の初日でした。

そして26日のアフタートークイベントでは、江差町長 照井誉之助様にご登壇頂きました。

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演劇界で町長さんゲストのトークショーってあんまりないな、きっと。
すごく貴重な体験でした。
その後、我らが民謡の師匠『伊藤多喜雄』氏によるトークショーからのミニライブ、さらには「ソーラン節」を一緒に大熱唱!

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こんなことある??
なんとも贅沢なことです。
千穐楽後のトークイベントにも多喜雄さんにご出演して頂きました。
ここでは、津軽三味線小山会三代目 小山豊氏たっての希望で『貝殻節』を熱唱頂き、
さらにはなんと全くのサプライズ!!!
『相撲甚句 当地興行』をアカペラで唄ってくださったのです。
この唄はご当地ご当地の巡業が終わる時にお礼と、
今後もご贔屓にお願いします!と、いう想いを込めて唄う一曲。
この唄を多喜雄さんが我々ゴツプロ!のために唄って下さいました。
せっかくなので、歌詞をここで!

「下北沢の本多劇場でよ 本日限りよ
勧進元や 世話人衆 御見物なる皆様よ
いろいろお世話に なりました
お名残惜しゅうは 候えど
今日でお別れ せにゃならぬ
我々発ったる その後も
お家繁盛 町繁盛
コロナウイルスにかからぬよう
陰からお祈りいたします
これから我々ゴツプロ!一行は
大阪、台湾と巡業して
晴れの舞台へと出世する
またのご縁があったなら
再び東京へ 戻ります
その時 これに勝りし ご贔屓を
どうかひとえにヨーホホホイ
ハァーゴツプロ!願いますヨー」

全員号泣でした(笑)
だって、だってさ…嬉しいじゃない。
多喜雄さんが「我々ゴツプロ!」って言ってるんだもん。
最高の宝物を頂きました!
ありがとうございました!

さらに我々が三年前から活動している台湾との演劇文化交流。

いつも我々が台北公演でお世話になっている劇団「VM theatre company」主宰のクリスと、
台湾では知らない人がいないほど有名なコメディスターで、司会から俳優業、
映画監督までこなしてしまうマルチタレントのポン・チャチャさんが来日。
アフタートークにて、ご挨拶頂きました。

たくさんの人と出逢って交流して、深くなって、知って、わかって、話して、また広がってゆく。

今回もゴツプロ!らしい公演になってきました!!

今年も本多劇場ありがとうございました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

神棚に手を合わせ。

空の舞台で集中して…

袖の控えで緊張して(笑)

舞台へと駆けてゆく!!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

毎度死ぬほど緊張して、変な汗かいて、自分と戦って、舞台へと駆けてゆく。
そこはあたたかい光とお客様の眼差しと、高揚感。
皆様と作り上げるこの時間はきっと最高の贈り物。

今年も本多じゃなかったら…
このメンバーじゃなかったら…
皆様に見てもらえなかったら…
気持ちいっちょでやってなかったら…

こんなご褒美はもらえなかったかも知れない?!

そして我々は大阪へ!
その話はまた今度。

さ、いよいよ『狭間の轍』最終地、台北公演。
果たしてどんなドラマが待っているのか?!

神のみぞ知る!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。